自分だけの体験が、絵本の種になる
絵本をつくる上で「何を描けばいいかわからない」という壁にぶつかることは少なくありません。早川氏は、答えを遠くに探す必要はないと伝えています。うまくいかなかった経験、誰かに言えなかった気持ち、自分だけが知っている景色など、「私にしかない体験」こそが、オリジナルの絵本を生み出す素材になります。不登校の経験や外出に緊張する日常も、誰かの心に届く一冊の種になり得るのです。
「誰かのために」という視点が、ストーリーを動かす
「誰のために絵本をつくりたい?読んだら、どんな気持ちになれるかな?」という問いかけは、物語の方向性を定める重要な視点です。家族のため、友達のため、かつての自分のためなど、届けたい「誰か」を具体的にイメージすることで、「何を伝えたいか」が自然と言葉になっていきます。参加した子どもたちは、早川氏との対話を通じて、自分の絵本が届く相手の顔を少しずつ思い描いていきました。
プロとの対話が、自己理解を深める
講座は、早川氏が一人ひとりの言葉に耳を傾けながら進む対話形式です。チャットや声で、それぞれが安心できる形で参加しながら、「自分が本当に伝えたいもの」を言語化していくプロセスが重視されています。
講座の企画者・リボンさんについて
このプロジェクトのきっかけとなったのは、NIJIN高等学院3年のリボンさんの「絵本をつくって、人を喜ばせたい」という一言でした。外出に緊張してしまう日常の中でも、イラストへの情熱を持ち続けてきた彼女の思いが、このプロジェクトを動かしました。第2回を終え、4名の参加者はそれぞれ自分だけの絵本のテーマへと向かい始めています。
講座概要
| 講座名 | プロから学ぶ絵本作り講座 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年7月30日(木) |
| 全回数 | 全6回 |
| 開催方法 | オンライン(うち1回は対面講座を予定) |
| 参加者 | NIJINアカデミー小中高一貫校 生徒 |
| 講師 | 株式会社集文社 早川裕氏 |
講師・早川裕氏について
株式会社集文社代表取締役の早川裕氏は、1983年から子どもの本に携わり、長年出版業界で活躍してきました。2005年からは絵本の読み聞かせを200回以上実施し、2016年からは絵本づくり全般を伝える講座にも取り組んでいます。その豊富な経験と知識が、子どもたちの絵本づくりを力強くサポートしています。
- 出典:株式会社集文社・代表プロフィール: https://shubunsha.net/company/
さっちー先生のコメント
リボンさんの担任であるさっちー先生からは、「早川先生が生徒一人ひとりに丁寧にアドバイスをしてくださり、子どもたちの中には次々とワクワクするようなストーリーのアイデアが生まれていました。創作の楽しさにあふれた、とても素敵な時間となりました」とのコメントが寄せられています。

今後の展開
本講座は全6回の予定で進行中です。子どもたちは早川氏との対話を重ねながら、テーマ・ストーリー・絵を仕上げ、それぞれのオリジナル絵本の完成を目指します。完成作品の発表についても、今後の続報に期待が集まります。
この講座は、不登校の子どもたちが「好き」や「やりたい」を形にし、社会とつながる貴重な機会を提供しています。あなたも「自分だけの物語」を絵本として表現してみませんか?
- 株式会社NIJIN 公式サイト: https://highschool.nijin.co.jp/