開放感と機能性を両立したエントランス
玄関扉を開けると、タイル貼りの開放的なエントランスが広がります。ここでは、豊富な収納量と新しい生活様式への配慮が同時に実現されています。帰宅時に気持ちを切り替えられるよう、広々とした空間設計が採用されています。

限られた空間を最大限に活用するため、可動式の棚や有孔ボードを設置し、収納アイテムのサイズに合わせて柔軟に対応できるよう工夫されています。壁に埋め込まれたブラケットや棚板を支える金物、ハンガーバーは黒で統一され、デザイン性も高められています。

さらに、新たな生活様式に欠かせない手洗いスペースを玄関に設けることで、菌を室内に持ち込まない工夫も。手洗いのすぐ下にはダストボックスにつながる開口があり、ペーパータオルをスマートに処理できます。

木の風合いが心地よいLDK
オーナーご夫婦が好む「木」をベースに、それぞれの好みのテクスチャーを取り入れた内装コーディネートが、このリノベーションの大きなコンセプトです。リビングの壁やキッチンの天井には木目の美しいチーク材が使われ、ウッドワンの木目面材キッチンと調和しています。様々な種類の木材を使用しながらも、木目以外を白で統一することで、散らかった印象にならず、統一感のある空間が演出されています。キッチンの天井は一段下げて間接照明が施されており、温かみのある雰囲気を醸し出しています。

チーク材が主役のリビング
リビングの主役は、ご主人が好むチーク材をアクセントにした壁掛けテレビ用の壁面です。一つひとつ表情の異なる無垢材ならではの仕上がりは、リノベーションだからこそ実現できたデザインと言えるでしょう。テレビ上部には棚が設けられ、植栽などを飾って空間に彩りを添えることができます。

大勢のゲストも安心のダイニングスペース
ダイニングテーブルには、カンディハウスの「テン」がセレクトされました。脚部を持ち上げることなく最大700mm伸長できるエクステンション機構を備えているため、大勢のゲストが訪れても安心です。床材や内装のカラーに合わせて家具が選ばれ、空間全体に一体感が生まれています。

機能性を追求したスタディカウンター
家族みんなで使えるカウンタースペースは、上部の棚に間接照明が仕込まれ、手元を明るく照らしながらも光源が隠れるデザインです。棚の一部はWi-Fiルーターの設置を想定し、電波を遮らないよう上部が開口されています。カウンター下の棚は奥行きを浅めに設計し、チェアに座った際に足がぶつからないよう配慮されています。可動式のサブテーブルやデスク収納は、ピアノやプリンターなどのPC周辺機器が収まるよう、オーナーご家族の具体的な要望をもとにオーダーメイドで作成されました。

木目が美しいキッチンエリア
キッチンとバックセットは、収納量とデザイン性を重視し、WOODONEのスイージーが選ばれました。天井に張られたチーク材との組み合わせが美しい空間を演出しています。奥様こだわりのニッチスペースは、お気に入りのタイルを採用した個性的な仕上がりです。

ニッチ風に集約されたスイッチ類
壁の厚みが限られていたため、スイッチ類は木枠で囲んだ「ニッチ風」にまとめられました。上部に棚板を設けることで、奥行きを感じさせる工夫が施されています。
フラットなデッキ仕上げのバルコニー
飾り気がなかったバルコニーは、耐候性に優れた樹脂製のデッキを敷くことで見た目がアップデートされました。フラットな仕上げになったことで、部屋からの出入りが容易になり、より快適な屋外空間となっています。
「見せる」と「隠す」を使い分ける洋室
クローゼットと開放的な棚を備えた洋室は、「見せる収納」と「隠す収納」のメリハリをつけた空間としてデザインされました。オープンな本棚は、書物のサイズに合わせて高さを自由に変えられる可動棚を採用。棚の一番下にはロボット掃除機のベース(基地)として利用できるスペースが設けられています。

家族全員分の衣類を収納できるファミリークローゼット
リビングからアクセスできるファミリークローゼットは、家族全員分の衣類を収納できるウォークインタイプの広々とした空間です。棚板は高さを自由に変更できる仕様となっており、収納したいアイテムの形状や長さに合わせてセッティングが可能です。重いものを置く棚には、支えとなるブラケットが多く設定されるなど、細かなチューニングが施されています。また、一番下の引き出し部は、裏側の洋室に設計されたロボット掃除機のベースを考慮した形状デザインになっています。

ONとOFFを切り替える書斎
在宅での仕事が多いオーナーの「ONとOFFの切り替えが難しい」という悩みに応え、書斎スペースは使わない時はテーブルの天板を折り畳めるデザインに。仕事が終わったら毎回片付けるという行動が「OFFスイッチ」となるよう工夫されました。天板を支える脚の形状は何度も検討が重ねられ、最適なデザインが導き出されています。集中力を高めるため、モノトーンでシンプルな雰囲気に仕上げられ、アイアンの棚受けや壁付け照明、天板を支える脚など、アクセントに黒が選ばれ、スタイリッシュな印象を与えます。
書斎とキッチンは内窓でつながっているため、別空間にいてもお互いの気配を感じられる設計です。書斎側からキッチン天井のチーク材を眺められる点もポイント。出入り口となるドアを二重(引き戸と開き戸)にすることで、生活音の影響を受けないよう配慮されています。

造作収納で無駄のない洗面脱衣室
洗面台は機能性に優れたLIXILのルミシスをセレクト。それに合わせて、無駄な隙間が生まれないように造作の収納を組み合わせることで、限られた空間が有効利用されています。収納の一番下は洋室と同様に、ロボット掃除機のベースとなるよう配線などの設計が施されています。

細やかな気配りが行き届いたトイレスペース
トイレには、ペーパーホルダーと一体化した木製カウンターや収納が造作されました。お気に入りの小物や植物を飾ることで空間に彩りを添えられます。壁紙のセレクトにもこだわり、上質なプライベート空間が演出されています。

今回のリノベーション事例は、機能性とデザイン性を両立させながら、ご家族の個性を最大限に引き出した住まいづくりが実現できることを示しています。ぜひ、ご自身の理想の住まいを考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。