夏休みの自由研究、AIをどう活用する?保護者の声から見つけるヒント
夏休みといえば自由研究。子どもたちが自ら問いを見つけ、深く探求する貴重な機会ですが、AIの進化により、その取り組み方にも新たな選択肢が生まれています。しかし、保護者の間では、自由研究におけるAI活用について慎重な姿勢がうかがえます。
塾選びサービス『塾選』が小学生の保護者100名を対象に実施した調査から、自由研究でのAI利用意向や、保護者が考えるAI活用のOK・NGライン、そしてAIリテラシー教育への意識を探ります。
自由研究でのAI活用はまだ少数派
ここ1年で生成AIの活用範囲は大きく広がりましたが、夏休みの自由研究で子どもにAIを利用させる予定のある家庭はわずか9%にとどまり、前年とほぼ横ばいの結果となりました。「AIを利用する予定はない」と回答した家庭は63%にのぼり、現状ではAI活用が広く浸透しているとは言えない状況です。

しかし、AIを利用する予定の家庭では、自由研究そのものをAIに任せるのではなく、テーマ決めや調べ方、構成に関するアドバイスを得るなど、補助的な使い方を検討していることが分かりました。

保護者が自由研究に求める「考える力」とAI利用への慎重な理由
保護者が自由研究を通して子どもに最も身につけてほしい力は、「考える力」が36%で最多でした。次いで「粘り強く取り組む力」と「観察する力」がそれぞれ14%と続き、子どもが自ら課題に向き合い、試行錯誤する過程を重視していることがうかがえます。

AIを利用しない理由としては、「子どもが考える過程を大切にしたい」という声が多く寄せられました。その他にも、学校によるAI利用ルールが不明確であることや、AI情報の正確性、子どもの理解力への不安も挙げられています。
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「小学校4年生という今の段階では、安易にデジタルツールに頼るのではなく、図書館で本を調べたり、自分の目や手を動かして観察したりするアナログな経験をまずは大切にしてほしい。」(小学校4年生男子の保護者)
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「この年代からAIなどに頼ることに慣れちゃうと、自分で考えることや判断など成長しないと思うし、少し困ったらAIに頼ってばっかりになりそう。」(小学校2年生女子の保護者)
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「AIはまだ正しい情報を提供してくれるわけではないし、情報の正しさを子どもはまだ判断できないから。」(小学校4年生女子の保護者)
これらの声から、保護者が重視しているのは、研究内容の高度さではなく、子どもが自ら考え、取り組む経験そのものであることが分かります。
AI活用のOKラインとNGライン
AI利用に慎重な声がある一方で、使い方によっては問題ないとする意見も多く見られました。保護者が考えるAI活用のOKラインとNGラインを見てみましょう。
OKな使い方
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「全体を分かりやすくまとめるための構成案を出してもらう」といった、アイデアの壁打ち相手やヒントを得るための道具として活用する。
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テーマのヒントや調べ方の参考として使う程度で、最終的なまとめは子ども自身が行う。
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自分が調べた実験データや文章のなかに、誤字脱字がないかチェックしてもらう。
NGな使い方
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AIにテーマや実験手順、考察、まとめの文章までをすべて出力させ、そのまま提出する。
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自分で毎日観察したりしなければわからないことを、すべてAIに教えてもらう。
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AIからの情報をファクトチェックせず、そのままコピーペーストしたり、AIが作った資料を提出する。
重要なのは、AIを使ったかどうかではなく、子どもが考え、観察し、まとめる過程を残せているかどうかです。AIはあくまで補助ツールとして活用し、子どもの主体的な学びを奪わないことが大切だと言えるでしょう。
AIリテラシーは小学生から学ばせたい!
自由研究でのAI活用には慎重な保護者が多い一方で、「子どもにAIリテラシーを学ばせるならいつからがよいと思うか」という問いには、82%の保護者が「小学生から」と回答しました。特に「小学校5・6年から」が33%で最多となっています。

AIリテラシー教育への関心が高い一方で、AI利用に慎重な背景には、子どもがAIに入力する情報への不安があります。最も多かった懸念は「氏名や学校名などの個人情報」で64%にのぼり、次いで「位置情報や生活圏が分かる情報」(42%)、「顔写真や家族写真」(41%)が続きました。

自由研究では、学校や住んでいる地域を題材にすることもあります。もしAIを利用する際は、個人情報や行動範囲など、個人の特定につながる情報を入力しないよう、家庭内でルールを決めることが重要です。
まとめ:AIと適切に付き合う力を育てる機会に
今回の調査結果から、自由研究におけるAI活用はまだ一般的ではないものの、保護者の多くがAIリテラシーの早期教育の必要性を感じていることが明らかになりました。
自由研究でAIを利用する際は、学校のルールを尊重しつつ、子どもが自ら考え、試行錯誤する過程を大切にすることが重要です。AIをテーマ決めや情報整理、誤字脱字チェックといった補助的な役割にとどめ、丸投げや丸写しを避けることで、子どもの主体性を育みながらAIの恩恵を受けることができるでしょう。
このような線引きを実際の課題に沿って経験することは、子どもがAIと適切に付き合う力を身につける一歩となるはずです。ぜひ、この夏休みの自由研究を、AIとの賢い付き合い方を学ぶ良い機会にしてみてはいかがでしょうか。
自由研究のテーマを探している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
より詳細な調査結果は、以下の記事でご覧いただけます。
アンケート調査概要:
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調査対象:小学生の保護者(有効回答数100名)
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調査時期:2026年6月
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調査機関:自社調査
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調査方法:インターネットを使用した任意回答
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調査レポート名:「自由研究」に関する調査