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兵庫・丹波篠山「福住」で学ぶ、幸福な暮らしと持続可能なまちづくりの秘訣!

移住者が集まる旧宿場町「福住」の魅力

福住は、京阪神から車で約1時間の場所に位置する、江戸時代に参勤交代の大名が行き交った旧西京街道沿いの宿場町です。2012年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、その歴史的な街並みが現在も大切にされています。

株式会社Local PR Planの代表取締役である安達鷹矢氏が2011年に福住へ移住して以来、この町には大きな変化が訪れました。2025年時点では約45軒の商店や工房、ビジネス拠点が誕生し、移住者は約180人にまで増加。総人口の16%を移住者が占めるほどになっています。

このまちづくりの出発点にあるのは、「幸福な暮らしには何が必要か」という問いです。行政が社会課題から目標を立てるのに対し、福住ではそこに住み、事業を営む人々の実感から逆算して計画が進められています。今回のツアーは、その“暮らしの側”に一泊して深く考える貴重な機会となりました。

TOUCA ゼミ合宿・ツアー開催実績

福住を巡る体験プログラム

まちを歩き、宿に泊まる

ツアー初日は、閉校した旧福住小学校を活用した拠点「SHUKUBA」でのレクチャーからスタートしました。

SHUKUBA外観

SHUKUBAは、安達氏をはじめとするまちの活動者が入居し、飲食開業希望者向けのチャレンジカフェや農産加工所も備えた拠点です。詳細はSHUKUBAのウェブサイトで確認できます。

その後、参加者は街道を散策し、伝統的な町家が連なる街並みの中に点在するクラフトビール醸造所や吹きガラス工房、コーヒーショップなどを訪れました。移住して店を開いた人たちの話を聞きながら、まちの息遣いを肌で感じることができました。

福住のパン屋

福住のカフェ

夜は、福住から車で15〜20分ほどの後川エリアにある二つの宿に分かれて宿泊しました。棚田の田園風景が広がる美しい環境です。

安達氏自身が運営する一棟貸しの宿「後川 天空農園」は、「“何もしない”贅沢」を掲げ、約1,200年前に東大寺へ米を献上した伝承が残る棚田に建っています。詳細はこちら:後川 天空農園

後川 天空農園の宿

もう一方の「山里の宿 輪の里」は、後川集落の古民家を改修した宿です。夕食は輪の里で全員そろってのBBQとなり、昼間に聞いたまちづくりの話が夜まで続き、参加者同士の交流も深まりました。詳細はこちら:山里の宿 輪の里

窓越しに広がる田園風景

夜のBBQの様子

古民家再生の現場を学ぶ

2日目は、地域で古民家の設計を手がける水谷設計舎の水谷氏と、施工に携わる岡田工務店(岡田工務店ウェブサイト)の岡田氏の案内で、再生を終えた建物からこれから取りかかる建物までを巡りました。一軒の古民家を残すために何が大切か、構造や法規、費用、工期、そして担い手について、具体的な話を聞くことができました。

古民家見学の様子

まちを続けるための4つの仕組み

初日のレクチャーでは、このまちを幸福な状態に保ち続けるための4つの重要な問いが提示されました。

レクチャーの様子

  1. 誰を迎えるか:自力で集客できるプロダクトを持つ「創造的職人」を誘致しています。これには、焙煎する人、パンを焼く人、醸造する人、料理する人などが含まれます。
  2. 何を測るか:観光入込客数ではなく、地域内総生産を意味する独自の指標「GAP(Gross Area Products)」を重視し、2030年に向けた目標設定もこの指標に基づいています。
  3. 誰が支えるか:小規模な家族経営が多い福住では、1社では会計やECの専門職を雇うのが難しい現状があります。これを解決するため、総務省の特定地域づくり事業協同組合の仕組みを活用し、専門人材をシェア雇用する事業協同組合で支え合っています。
  4. 何を可視化するか:宿の予約データだけでは見えない、まちを訪れた人の姿を把握するため、店舗も含めた町全体で、どんな人がどの経路で来て、いくら使ったのかを可視化する構想が進んでいます。

参加者が持ち帰ったもの

ツアー後、参加者からは「作り手の想いと、まちの仕掛け人である安達さんとの関わり・関係性が見えてよかった」「自身の地域や事業との差を感じ、だからこそ勉強になる」「ホテル業の立場として、宿だけでなく街全体の滞在記録やデータの残し方、集め方の参考になった」といった声が寄せられました。

この2日間は、自身の地域や事業との比較を通じて、多くの気づきと学びを得る時間となりました。福住の事例から得られるヒントは、きっと皆さんのまちづくりや地域活性化の取り組みにも役立つことでしょう。

TOUCAの今後の活動と参加方法

TOUCAでは、全国のコミュニティパートナーとともに、このようなゼミ合宿やツアーを継続して開催しています。地域活性化や観光まちづくりに関心のある方は、ぜひ活動内容をチェックし、今後のプログラムへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。

活動に関するお問い合わせは、以下のフォームから受け付けています。
TOUCAお問い合わせフォーム

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TOUCAについて
TOUCAは「自らに光をともし、ともに観光の先をてらす」をコンセプトに、全国のコミュニティパートナーと一般社団法人Intellectual Innovationsが運営する共同コミュニティです。文化、暮らし、食、自然、循環など多様なテーマで地域と向き合う「遊学者」と、地域を巡る人が出会い、関係性を深める場を提供しています。
URL: https://touca.jp/

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一般社団法人 Intellectual Innovationsについて
所在地:東京都目黒区下目黒二丁目16-20 ARISTO目黒 103号
代表理事:池尾 健 / 設立:2018年3月
事業内容:地域観光、地域経営に携わる「遊学者」コミュニティ『TOUCA』の運営や、未来のホテルGM育成プログラム『GM GYM』の開発・運営など、企業・教育機関・行政を横断するコンテンツの企画・運営を手掛けています。
URL: https://intellectual-innovations.or.jp/

株式会社Local PR Planについて
所在地:兵庫県丹波篠山市福住1355
代表取締役:安達 鷹矢
事業内容:「public relations」=周囲を取り巻く事象との適切な関係構築を目指す地域企画会社です。旧宿場町を舞台に、まちと住む人の暮らし全体を豊かに発展させるべく、NIPPONIAという宿も経営しています。代表の安達氏は「創造的職人宿場町 福住事業協同組合」の代表理事も務めています。
公式HP: https://tanbasasayama.com/

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