topixnews

防災の日に考える!「フェーズフリー」で無理なく備える新常識~今日からできる防災習慣と実践のヒント~

防災の日に考える!進化する防災意識「フェーズフリー」とは?

近年、日本各地で自然災害が頻繁に発生しており、防災・減災への意識が高まっています。こうした背景から、防災の考え方も「もしもの時だけ」の特別な備えから、普段使いのモノやサービスを災害時にも役立てる「フェーズフリー」へと広がりを見せています。

「フェーズフリー」とは、日常時と非常時という二つの局面(フェーズ)を区別せず、普段利用しているモノやサービスを、災害時にも役立てるという新しい防災の考え方です。この新しい防災の考え方がどの程度認知され、生活に浸透しているのかを明らかにするため、全国の男女1,036名を対象に防災に関する意識調査が実施されました。(調査期間:2026年7月16日~2026年7月22日)

調査で判明!「フェーズフリー」は言葉は知らなくても実践中?

調査結果によると、「フェーズフリー」という言葉を知っている方は22.2%にとどまり、約8割が認知していないことが分かりました。しかし、ポータブル電源、モバイルバッテリー、ローリングストック食品、カセットコンロ、懐中電灯といった「フェーズフリー」の代表的なグッズを保有している方は56.3%に上ることが判明しました。

フェーズフリーの認知度

フェーズフリーグッズの保有状況

この結果から、多くの方が「フェーズフリー」という言葉は知らなくても、結果的に日常生活の中でフェーズフリーを実践していることが明らかになりました。特に、未就学児のいる子育て世帯では、「フェーズフリー」という言葉の認知率が25.2%と全体平均を上回り、夫婦のみ世帯や子育て世帯でフェーズフリーグッズの保有率が高い傾向が見られました。これは、日常生活と災害への備えを両立させたいという意識が、子育て世帯を中心に広がっていることを示唆しています。

防災グッズの「管理」が最大の課題!あなたの備えは大丈夫?

フェーズフリーを実践する上での課題として、「充電や消費期限などの管理を忘れがちになること」が44.1%で最も多く挙げられました。続いて、「どこに収納したか分からなくなる」(29.8%)、「何を優先して持ち出せばよいか分からない」(26.5%)、「日用品を災害時にどう代用するか、『知恵やノウハウ』がないこと」(25.5%)が課題として認識されています。

フェーズフリー実践の課題

この調査結果から、防災の課題は「購入」から「運用・管理」へと移行しつつある実態が明らかになりました。せっかく備えても、いざという時に使えなければ意味がありません。日頃からの維持・管理が重要です。

在宅避難の備えは「3~5日分」が最多!長期化への備えを見直そう

防災グッズを備えている方のうち、現在の備蓄量で家族全員が在宅避難できる期間は「3日~5日分」が46.6%で最多でした。一方、政府が推奨する1週間程度以上の備蓄を確保している方は限定的で、「1週間分」が26.5%、「2週間以上分」は4.7%にとどまっています。

防災グッズの備え状況

在宅避難の備蓄期間

近年は大規模災害発生時に「在宅避難」が重要な選択肢とされていますが、ライフラインが長期間停止するケースも想定すると、十分な備蓄量を確保できている家庭はまだ少ないことが分かりました。また、防災グッズを備えている方は60.4%でしたが、「必要な品目や数量まで確認した上で備えている」のは22.6%にとどまり、備えるだけでなく「何を」「どれだけ」備えるかという質の向上も今後の課題と言えるでしょう。

防災は「特別な備え」から「日常の習慣」へ!今日からできる3つの行動

今後取り入れたい防災行動については、「ローリングストックやこまめな充電を習慣づける」が37.8%で最も多く挙げられました。次いで、「災害時にも役立つ機能を意識して商品を選ぶ」(30.2%)、「家にある日用品を防災目線で見直す」(28.3%)と続いています。

今後取り入れたいフェーズフリーの行動

これらの結果は、従来の「災害時だけのために備える」という考え方から、日常生活の中で無理なく継続できる防災への関心が高まっていることを示しています。今日からあなたも、以下の3つの行動を習慣にしてみませんか?

  1. ローリングストックとこまめな充電を習慣に: 少し多めに食材や飲料を買い置きし、消費した分を買い足していく「ローリングストック」は、常に新鮮な備蓄を保つ賢い方法です。また、モバイルバッテリーなどの充電をこまめに行い、いざという時に備えましょう。
  2. 災害時にも役立つ機能を意識して商品を選ぶ: 新しくモノを買う際、普段使いだけでなく災害時にも役立つ機能があるかを意識して選んでみましょう。例えば、普段使いできるLEDランタンや、カセットコンロなど、多機能なアイテムはフェーズフリーにぴったりです。
  3. 家にある日用品を防災目線で見直す: ポリ袋やアウトドア用品など、普段何気なく使っている日用品が、災害時に意外な形で役立つことがあります。インターネットなどで活用術を調べて、身近なモノの新しい使い方を発見してみましょう。

楽しく学べる防災活動に参加してみよう!「防災ジャパンダプロジェクト」

防災を「自分ごと」として捉え、楽しく学ぶための取り組みも全国各地で行われています。損害保険ジャパン株式会社が実施する「防災ジャパンダプロジェクト」では、子どもから大人まで幅広い年齢層が参加できる防災教育プログラムを提供しています。累計約18万6千人(2026年3月末時点)が参加しており、地域でのイベントや学校教育など様々なシーンで活用されています。主なコンテンツをご紹介します。

1. SOMPO流「逃げ地図」づくりワークショップ

目標とする避難地点までの時間を色鉛筆で塗り分ける手作りの地図で、直感的に危険な場所や逃げる方向を理解できます。参加者同士で話し合いながら作成することで、地域課題の発見や世代間のリスクコミュニケーション促進にもつながります。

逃げ地図づくりワークショップ

2. 防災リュックを考えよう

災害時に自分が必要だと思うアイテムをパズルのピースから選び、楽しみながらオリジナルの防災リュックを完成させるゲームです。主要な防災アイテムの解説や、家族で考えておくべきことを記載したチラシ、緊急時に役立つ「防災カード」も配布されます。

防災リュック体験

3. SOMPOで学防ッチャ

パラスポーツ「ボッチャ」を基に、避難生活で役立つアイテムを学ぶことができるツールです。災害時の自助を促すことを目的として開発され、地域防災力の向上に寄与するものとして様々なシーンでの活用が期待されています。

SOMPOで学防ッチャ

4. 防災ナゾときラリー

LINEを用いてナゾを解きながら防災知識を身につける、周遊型防災ゲームです。楽しみながら防災について深く学べる機会となるでしょう。

防災ナゾときラリー

これらのプログラムは、自治体等が開催する防災イベント、自動車ディーラーでの集客イベント、児童館や学校での防災教育、商業施設や高齢者施設でのコミュニティ形成イベントなど、様々な場所で展開されています。詳細や活動については、損保ジャパン公式ホームページで紹介されていますので、ぜひチェックして参加を検討してみてください。

まとめ:防災を日常に取り入れて、安心な毎日を

今回の調査からは、「フェーズフリー」という言葉の認知度はまだ高くないものの、多くの方が日常生活の中で防災につながる行動を実践していることが分かりました。一方で、防災グッズの備蓄は進んでいるものの、備蓄量や日常的な管理には依然として課題があることも示されています。

防災を「非常時のための特別な備え」として捉えるだけでなく、日常生活の中で無理なく継続できる取り組みとして定着させていくことが重要です。今回ご紹介した調査結果や防災活動のヒントを参考に、あなたらしい防災の備えを今日から実践し、安心な毎日を送りましょう。