水資源の未来を守る、企業と地域の連携
私たちの生活に欠かせない「水」は、地域社会や産業を支える大切な資源です。近年、気候変動などの影響で水資源の確保が世界的な課題となる中、企業と地域が協力して未来の水資源を守る取り組みが注目されています。
北海道常呂郡佐呂間町と森永乳業株式会社は、地域全体の水資源を保全するため、連携して活動を進めています。佐呂間町は「森と湖のまち」として知られる一方、大きな河川や高い山が少なく、水の安定的な確保が長年の課題でした。また、森永乳業の佐呂間工場でも乳製品の製造に多くの水を使用するため、水資源の確保は、地域住民の暮らしと事業の双方にとって不可欠な基盤となっています。
両者は2025年に「水資源の確保に関する連携協定」を締結し、水資源の使用量削減、水資源の保全、排水処理の高度化、そして水源涵養を通じた地域共生の推進を目指しています。2026年6月には、水の源となる森林を地域とともに守る取り組みの一環として、佐呂間町植樹祭にも参画しました。
合意形成を円滑にする「コミュニケーション支援」
企業と自治体が一体となって水資源保全のような長期的な取り組みを進めるには、互いの課題や期待を理解し、共通の目標に向かうための意思疎通が非常に重要です。専門的な情報を分かりやすく伝え、継続的な対話を設計・整理する役割が不可欠となります。
八千代エンジニヤリング株式会社は、この森永乳業と佐呂間町の対話を支えるコミュニケーション支援を実施しました。具体的には、意見交換に向けた資料作成、関係者へのヒアリング同席、聞き取った内容の整理、活動方針の取りまとめなどを行い、両者の橋渡し役として、取り組みが継続的な活動につながるよう伴走しています。
八千代エンジニヤリングは、道路や河川、上下水道などの社会インフラを支える総合建設コンサルタントです。その事業開発本部が運営する民間企業向けサービス「サステナビリティNavi」では、水リスクの評価や、自然との関わりを開示するTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)への対応などを支援してきました。今回の事例は、評価や開示の支援にとどまらず、企業と地域が対話を重ねて合意形成に至る過程そのものを、コミュニケーションの面から継続的に支えた点に特徴があります。
当日の様子や関係者の声は、八千代エンジニヤリングのnoteでも紹介されています。
森永乳業と佐呂間町との水資源保全に向けた対話支援
長期的な視点で育む水資源保全
植樹による水源涵養は、すぐに効果が現れるものではなく、継続的な森林管理を重ねながら、長期的に育てていく取り組みです。森永乳業と佐呂間町の取り組みも、植樹した森林を長期にわたって守り育てていくことが重要です。今後は、継続的な森林管理を通じて取り組みを育てていくとともに、活動の成果や貢献をどのように把握・発信していくかについても検討していくことが求められます。
八千代エンジニヤリングは引き続き、水資源保全に関する専門知見を活かし、森永乳業と佐呂間町の継続的な対話や取り組みの整理を支援していく予定です。
企業と地域の成長を叶える「サステナビリティNavi」

「サステナビリティNavi」は、企業がサステナビリティ対応を進めるためのパートナーサービスです。気候変動、水リスク、生物多様性といったテーマに対し、調査・評価、方針・戦略策定、情報開示を中心に支援を行っています。また、調査結果を踏まえた企業ブランディングや、企業・地域・行政の連携支援など、課題やニーズに合わせた多角的な支援を提供しています。
まとめ
企業と地域が協力して環境問題に取り組むことは、私たちの未来の暮らしを守る大切な一歩です。佐呂間町と森永乳業による水資源保全の取り組みは、地域社会の持続可能性を高め、私たち一人ひとりの生活にも良い影響をもたらすでしょう。このような取り組みを知ることで、身近な環境問題や企業のサステナビリティ活動への関心が高まるきっかけになるかもしれません。
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八千代エンジニヤリング株式会社