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音楽とダンスが未来を紡ぐ!ルワンダで「PEACE AMAHORO CONCERT」開催、日本の衣装が海を越える

日本とルワンダ、音楽とダンスで繋がる平和のコンサート

2026年8月8日、遠く離れたルワンダ共和国キガリで、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトと現地支援団体African Mirror(通称:Afro Mirror)が共催する「PEACE AMAHORO CONCERT」が開催されました。「AMAHORO」は、ルワンダの公用語であるキニヤルワンダ語で「平和」を意味します。

コンサートでは、なかよし学園代表の中村雄一氏が、公式アーティストadatch Entertainment Teamと共同制作したPEACE SONG「HEIWA -NAKAYOSHI peace song-」を歌い、Afro Mirrorの子ども・若者たちがバックダンスで共演しました。このイベントは、日本の8月6日・9日(原爆投下日)とルワンダの1994年(ジェノサイド発生年)という、両国の悲しい歴史を記憶し、未来へ繋ぐことを目的としています。

ダンスワークショップの様子

広島と長崎の「あいだ」で歌う平和

コンサートが開催された8月8日は、1945年8月6日の広島への原爆投下と、8月9日の長崎への原爆投下の「あいだ」にあたります。2026年は、二つの原爆投下から81年目です。一方、ルワンダでは1994年に約100日間にわたるジェノサイドが発生し、2026年はその悲劇から32年目を迎えます。

日本から約1万キロ離れたルワンダの首都キガリで、戦争と大量虐殺の歴史を持つ二つの国の人々が、音楽とダンスを通して一つになりました。この時間は、過去の悲劇を比較するためではなく、それぞれの歴史を学び合い、「悲劇の後をどのように生きるのか」「次の世代に何を残すのか」をともに考えるためのものです。

戦争や虐殺が終わった日が平和の完成日ではありません。生き残った人々が心の傷を抱えながらも暮らし、子どもを育て、学び直し、働き、地域の関係を取り戻していく長い「その後」に寄り添い、一人ひとりが自分の未来を選べる社会をつくることも、平和構築の重要な一部です。「PEACE AMAHORO CONCERT」は、過去を記憶しながら、その記憶を次の行動へ変える場となりました。

屋外イベントでのダンス

日本から届いたダンスコスチュームがルワンダで新たな挑戦を生む

今回のコンサートでは、2026年1月に大阪府藤井寺市で開催された「DANCE☆STAR challenge 2026(Vol.2)」の参加チームから託されたダンスコスチュームが、なかよし学園を通じてルワンダのAfro Mirrorへ直接手渡されました。

「DANCE☆STAR challenge」は、ダンサーが挑むコンテスト・バトルでありながら、来場者からの寄付を国際教育支援へ繋げるチャリティー連動型イベントとしても開催されています。なかよし学園は大会の公式パートナーとして、日本のダンサーたちの表現と挑戦をルワンダの若者支援へ繋ぐ役割を担いました。

贈られた衣装は、単なる中古衣料ではありません。日本のダンサーたちがステージに立つために選び、仲間と練習し、挑戦の瞬間をともにした衣装です。その一着一着には、表現に懸けた時間と、次に踊る誰かを応援したいという思いが込められています。

DANCE STAR 2026バルーンと男性2人

舞台上のダンサー

ブレイクダンス

なかよし学園がこれらの衣装をルワンダへ持参し、Afro Mirrorの子ども・若者たち一人ひとりに手渡すと、新しい衣装に袖を通した子どもたちは互いの姿を見せ合い、すぐに踊り始めました。日本の誰かの挑戦を支えた衣装が、ルワンダで次の挑戦を生み出す衣装へと変わった瞬間です。

カラフルな服が並べられた屋内

男性と子供たちの交流

笑顔の人々

「寄付する側/される側」を越えるCoRe Loop

なかよし学園が重視するのは、物を渡して終わる一方向の支援ではありません。日本のダンサーが衣装を託し、なかよし学園が現地へ届け、ルワンダの若者がその衣装を着て踊り、表現を返す。その姿を日本へ持ち帰り、次の学びや行動へ繋げる。この「つくる・届ける・ともに振り返る・還す」という循環が、なかよし学園の実践する「CoRe Loop」です。

群衆とパフォーマンス

支援する人と支援される人を固定するのではなく、互いの表現や学びを交換し、「同じ世界を生きる仲間」になることを目指しています。今回のコンサートでは、日本の衣装を着たルワンダの若者たちが、中村雄一氏の歌う「HEIWA」に合わせて踊り、ルワンダを代表する音楽家Mani Martin氏との音楽セッションや、ルワンダのダンスチャンピオンShema氏によるパフォーマンスも行われました。

日本から届けられたものを受け取るだけでなく、ルワンダの若者たちも歌とダンス、笑顔、エネルギーを日本へ返しました。日本とルワンダの双方が主役になることで、衣装の寄贈は「支援」から「共演」へと変わったのです。

ダンスワークショップ

PEACE SONG「HEIWA」——平和を理念から共有体験へ

「HEIWA -NAKAYOSHI peace song-」は、中村雄一氏が長年抱いてきた「世界中が平和で一つになれる曲をつくりたい」という思いから生まれました。楽曲制作を担うadatch Entertainment Teamは、戦争や対立の痛みを受け止めた上で、人と人が再び繋がっていく希望を、明るく温かく、誰もが口ずさめる音楽として表現しています。

これまで「HEIWA」は、Earth Day Tokyo 2026をはじめとする日本国内のイベントや、なかよし学園が活動する世界各地で歌われてきました。そして今回、ジェノサイドの記憶を持つルワンダで、Afro Mirrorの若者たちのダンスと出会いました。

日本語の歌詞をすべて理解できなくても、歌う声、踊る身体、互いに笑顔を向け合う時間を共有することはできます。音楽とダンスは、国籍や言語を越え、人と人が同じ願いを持っていることを確かめる「平和の共通言語」となりました。

PEACE SONG「HEIWA」のYouTube動画はこちらでご覧いただけます。

ライブパフォーマンス

学校を離れた子どもたちに、もう一度学びと表現の機会を

コンサート当日、なかよし学園のメンバーは、Afro Mirrorが継続している子ども・若者支援の現場も視察しました。Afro Mirrorは、さまざまな家庭事情や貧困によって小学校を中退した子どもたちに、学び直しと社会参加の機会を提供しています。

その活動において、ダンスは単なる娯楽ではありません。仲間と練習すること、決められた時間に集まること、振り付けを覚えること、自分の身体で感情を表現すること、観客の前に立つこと。こうした経験は、学校を離れた子どもや若者が自信を取り戻し、他者との関係を築き直すための大切な学びになります。衣装を身に着けてステージに立つことも、「自分には表現する価値がある」「自分も誰かを喜ばせることができる」という自己肯定感に繋がります。

今回の衣装寄贈は、服を提供するだけでなく、子どもたちが再び夢を持ち、人前に立ち、社会と繋がるための環境を支える活動でもあります。

手芸活動

子どもの教育を支える、保護者の裁縫工房

Afro Mirrorは、子どもたちへの教育・ダンス支援とあわせて、保護者、とりわけ女性たちの就業支援にも取り組んでいます。子どもが学校へ通い続けるためには、授業や教材だけでなく、学費や生活費を安定して得られる家庭環境が必要です。そのためAfro Mirrorでは、保護者が裁縫技術を身につけ、収入を得るための裁縫工房を運営しています。

なかよし学園メンバーは工房を訪問し、女性たちが衣服や手工芸品を制作する様子を見学しました。子どもの教育、保護者の仕事、家庭の所得、地域の安定が一つに繋がっていることを学びました。

工房でも、参加者とともに歌うミニコンサートが開催されました。子どもたちのステージだけでなく、家族の生活を支える女性たちの仕事の場にも音楽が生まれ、歌は、互いの背景や言葉が違っていても、「あなたたちの活動を知り、応援している」というメッセージを伝える手段となりました。

ミシン作業

編み物を見せ合う

平和とは「戦争が終わった状態」だけではない

なかよし学園とAfro Mirrorに共通するのは、平和を理念やスローガンだけで終わらせず、人々の日常の中につくろうとする姿勢です。子どもが学べること、若者が自分を表現できること、保護者が技術を身につけ、収入を得られること、家族が将来の見通しを持てること、異なる歴史や文化を持つ人々が出会い、互いから学べること。こうした一つひとつの積み重ねが、戦争や大量虐殺を繰り返さない社会の基盤になります。

広島と長崎は、原爆投下後の長い時間をかけて復興し、被爆の記憶を世界へ伝えてきました。ルワンダもまた、1994年のジェノサイド後、社会の再建と和解に取り組んできました。建物や道路が再建されても、すべての人が等しく教育や仕事、自己実現の機会を得られるとは限りません。なかよし学園は、日本と世界の戦争の現実を伝えるだけでなく、その「後」に続く生活、教育、仕事、人間関係をつくり直す活動に取り組んでいます。「PEACE AMAHORO CONCERT」は、過去を追悼するだけでなく、次の平和を実際につくるためのコンサートです。

NAKAYOSHIGAKUENのTシャツを着た人々

公式パートナーシップによる継続的な平和構築へ

2026年8月12日、ルワンダプロジェクトの最終日に、なかよし学園とAfro Mirrorは公式パートナーMOUを締結しました。これまで積み重ねてきた教育、ダンス、芸術、若者支援、女性の就業支援における信頼関係を、継続的な協働へ発展させるためのものです。

今後は、学校中退者の学び直し、ダンス・芸術を通じた若者育成、女性の職業訓練、裁縫工房と日本の学校・企業との連携などを通じて、次の循環をつくります。

  • 教育

  • 自己表現・若者育成

  • 職業能力の獲得

  • 家庭の所得向上

  • 子どもの就学継続

  • 地域の安定

  • 平和構築

なかよし学園は、今回の映像や写真、現地の声を「DANCE☆STAR challenge」の参加者や日本の学校へ還元します。日本で生まれたダンスがルワンダへ届き、ルワンダから返されたダンスと笑顔が、再び日本の若者の学びになる。今回の「PEACE AMAHORO CONCERT」を一度限りのイベントにせず、日本とルワンダの若者が互いの未来を支え合う継続的なCoRe Loopへ発展させていくとのことです。

ダンス練習

実施概要

名称: PEACE AMAHORO CONCERT
実施日: 2026年8月8日
実施地: ルワンダ共和国キガリ
実施団体: 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト、African Mirror(Afro Mirror)
主な内容: ダンスコスチュームの寄贈、PEACE SONG「HEIWA」の歌唱、ダンス共演、音楽セッション、学校中退者支援の視察、女性就業支援・裁縫工房の視察、ミニコンサート
出演・協力: Afro Mirrorの子ども・若者たち、中村雄一氏、Mani Martin氏、Shema氏ほか
提供品: DANCE☆STAR challenge 2026(Vol.2)参加チームから提供されたダンスコスチューム
今後の展開: 日本への活動報告、ダンス映像による相互交流、若者育成・女性就業支援・教育分野での共同事業、公式パートナーMOUに基づく継続支援

関連情報

この活動を通じて、私たち一人ひとりが平和について考え、行動するきっかけを見つけられるかもしれません。音楽とダンスが繋ぐ未来の平和に、ぜひ注目してみてください。