無意識の思い込み「アンコンシャスバイアス」を知ろう
「アンコンシャスバイアス」とは、私たちが何かを見たり聞いたりしたときに「無意識に“こうだ”と思い込むこと」を指します。これは「無意識の思い込み」とも表現され、相手やモノ、そして自分自身に対して誰にでも起こりうるものです。このイベントは、子どもたちがアンコンシャスバイアスに気づくことで、未来の可能性を広げるきっかけを提供することを目的としています。
「ハッ!」となる体験で可能性を広げる6つのとびら
イベントでは、子どもたちの「ハッ!」となる体験を通じて、日常生活に潜むアンコンシャスバイアスに気づく“とびら”が5つの企業から提供されました。これらの体験は、「どうせ私には無理だ」といった自分に対する思い込みに気づき、「私にもできるかもしれない!」と思えるようになったり、「相手の立場で考えてみよう」という心が育まれたりするなど、ものの見方を変えることを目指しました。
博士の部屋
イベントのミッションは「「ハッ!」となるものをさがそう!」。ハットニャール博士と一緒に「アンコンシャスバイアス」について学び、くじで引いた2つのとびらを回った後、発見したアンコンをみんなで報告し合いました。

おかしのとびら【森永製菓株式会社】
この日のために特別に作られた2種類の「ハイチュウ」を題材に、「きっとこんな味だ!と思ったことと、実際は違った!」という体験を楽しみました。見た目による決めつけに潜むアンコンシャスバイアスや、人それぞれの感じ方の違いに気づく機会となりました。
可能性のとびら【ミズノ株式会社】
エアロケットを投げ合うスポーツ体験を通じて、「自分には無理だ」という無意識の思い込みに気づき、「チャレンジしてみたらできるかもしれない、新しい可能性がひらけるかもしれない」と感じる体験を提供しました。

かるたのとびら【パナソニック インダストリー株式会社】
「あたりまえ それはほんとに あたりまえ?」など、アンコンシャスバイアスをテーマにした「かるた」を楽しみました。子どもたちからは「日常で経験したことのある場面がいくつもかるたになっていた」「自分も知らないうちに、人を傷つけていることがあるかもしれないと思った」といった感想が寄せられ、自分自身を振り返る時間となりました。

桃太郎のとびら【山﨑博司氏・小畑茜氏(株式会社博報堂)】
昔ばなし「桃太郎」を題材に、「本当に『めでたし、めでたし。』だったのか?」を考える授業が行われました。子どもたちからは、「新しい物語を考えるのが楽しかった」「主人公以外の視点に立ってものを見てみるとの同じように、自分だけでなく友達の立場でも考えてみたい」といった感想が寄せられました。

れいとうのとびら【株式会社ニチレイ】
「冷凍」のひみつをテーマに、電子レンジで氷を温めるとどうなるかを予想する体験を行いました。多くの子どもたちにとって思わぬ結果となり、冷凍の不思議に「ハットニャール!」。アンコンシャスバイアスに気づくと、新しい発見があるかもしれないことや、こうした発見が新商品の開発につながることを学びました。

イベント参加者の声:意識の変化から広がる可能性
過去にイベントに参加した小学生4名が、イベント後の自身の変化について発表しました。

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大脇怜佳さん(参加当時小学4年生)
チアダンスのリーダー決めで「6年生がやる」という思い込みに先生の一言でハッとし、自分の可能性を自分で抑えていたことに気づいたそうです。 -
稲次杏さん(参加当時小学3年生)
水泳のバタフライができず「きっと無理」と思っていたものの、アンコンシャスバイアスを知って挑戦し続け、バタフライや個人メドレーができるようになりました。ダイビングのライセンス取得にも挑戦し、「自分ならできる!」という気持ちで頑張った経験を話してくれました。 -
宮田悠吾さん(参加当時小学4年生)
勉強が嫌いだったのが、分からない問題があったときに「自分にはできない」という思い込みがアンコンシャスバイアスだと気づき、落ち着いて取り組むことで勉強が楽しくなってきたそうです。世界一の投資家になるという夢に向かって頑張りたいと語りました。 -
宮田杏菜さん(参加当時小学6年生)
人見知りでアナウンサーの夢を諦めかけていましたが、「普通は誰にも決められない。人それぞれだから」という気づきを得て、夢を再び追いかけることを決意しました。努力次第で夢は届くかもしれないと、会場の小学生に呼びかけました。
大人も「ハッ!」とする気づき:保護者・教員向けセミナー
今年度は、付き添いの保護者や教員を対象としたセミナーが初めて実施されました。代表理事の守屋氏による講演では、大人の何気ない言葉や行動が、子どもたちの意識や可能性に影響を与えることが伝えられました。また、アンコンシャスバイアス授業を実践している教諭からは、授業を通じた児童の変化や、大人自身の気づきにつながった事例が紹介されました。

参加した保護者や教員からは、以下のような声が寄せられました。
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「姉妹の娘に対して、お姉ちゃんはできて当たり前、妹はできなくて当たり前というアンコンがあったなと反省しました。」
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「大人が自らのアンコンに気がつかず、子どもに押しつけていることが多いのではと思った。フラットな目線を持っている子ども目線も大切にしたい。」
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「自分が、『母親だから・・』と何回も言っていたと気づきました。」
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「子どもにはもちろん、自分自身の可能性も、まだまだこれから!と頑張れそうです。」
誰もが参加できる「アンコン発見コーナー」と「アンコンかるた投票」
ロビーでは、イベント参加者だけでなく、日本科学未来館の来館者もアンコンシャスバイアスを体験できる「アンコン発見コーナー」が設けられました。また、小・中学生が作ったアンコンかるた12作品の中から、心に残ったかるたを選ぶ「アンコンかるた投票」も実施され、約470人が参加しました。

最も多く票を集めたのは、「えらぶ色 決めつけないで 自由だよ」のかるたです。「好きな色を言ったら笑われたことがある」「決めつけられたらいやな気持ちになる」「それぞれの個性だから決めつけなくていい」といった理由が挙げられました。

今後の展望と、私たちにできること
今回のイベントを通じて、多くの子どもたちが「自分の可能性を信じて、チャレンジしてみたい」という新たな視点に気づきました。小学生からの感想の98.9%が「ほかの小学生にこのイベントをおすすめしたい」と回答しており、アンコンシャスバイアスに対する関心の高さがうかがえます。
今後は、小・中学校での授業提供や教員研修・保護者講演などを実施するとともに、東京以外の自治体においてもイベント開催の輪を広げていく予定です。この秋には、富山県での開催も予定されています。
また、教員向け書籍「子どもの可能性が広がる!アンコンシャス・バイアスに気づくワークブック」を通じた授業実践のためのワークショップも開催するなど、全国の学校や家庭を通じて子どもたちにアンコンシャスバイアスに気づくことの大切さを届ける取り組みが進められるでしょう。

アンコンシャスバイアスについて、さらに詳しく知りたい方は、以下の情報を参考にしてください。
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イベント「ハットニャール博士の研究所」公式サイト: https://hatto88.com
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アンコンシャスバイアス研究所公式サイト: https://www.unconsciousbias-lab.org/
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アンコンシャスバイアスについて(詳細): https://www.unconsciousbias-lab.org/unconscious-bias/
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お問い合わせフォーム: https://www.unconsciousbias-lab.org/contact/