topixnews

アートで森が生まれ変わる!島根・江津市で「学びの森」プロジェクトが始動

なぜアートで森を? OCHABIの「ネイチャーポジティブ」な視点

OCHABIは、創立七十周年を機に「創造性教育の再定義」を掲げています。その根底には、創立者の一人である生物学者・服部廣太郎氏が重視した「よく観ましょう」というフィールドワークの姿勢があります。

効率性や画一的な開発によって人の手が離れた人工林を「よく観る」と、そこには手入れの放棄という課題だけでなく、まだ活用されていない自然素材や、持続可能な社会を構想するための豊かな教材が眠っていることに気づかされます。

SDGsプレゼンテーション

OCHABI、特に御茶の水美術専門学校が実践する課題解決型学習(PBL)の知見を活かし、アートを「自然との関係性を問い直し、生態系と人々の関わりを再構築する創造行為」と位置付けています。環境負荷を抑える「サステナブル(持続可能)」に留まらず、アートとデザインの力で長年放置された人工林に多様な植生と人の営みを取り戻す「ネイチャーポジティブ」を、この過疎の現場から具体的に実現していく計画です。

「学びの森」プロジェクトの魅力と参加方法

アートで森を変える!

間伐された木材やまだ使われていない木材を活かして、その場に合わせたアート作品を設置したり、空間を構成したりすることで、光と風が気持ちよく巡る森を創出します。アート作品が人々が森に入るきっかけとなり、継続的な手入れへと繋がり、持続可能な里山保全のサイクルが生まれるでしょう。

未就学児から大人まで!みんなで森を体験

このプロジェクトは、幅広い世代が参加できる場として設計されています。

  • 初期フェーズ(未就学児の感性をひらく)
    自然体験型幼児教育に取り組む「江津市里山子ども園 わたぼうし」に通う未就学児を対象に、自然の質感や色彩、造形に触れて五感を刺激する空間づくりや体験プログラムが導入されます。お子さんが自然の中で豊かな感性を育む絶好の機会となるでしょう。

    子供たちが焚き火を囲む

  • 中長期ロードマップ(全世代へ開かれた学び舎へ)
    未就学児向けを皮切りに、子ども、学生、社会人、高齢者へと対象を拡大していく予定です。アートとデザインを共通言語に、地域内外の多世代が集まり、自然再生について共に学び、実践するプラットフォームへと発展していきます。

    海と川と街の空撮

  • 分散型キャンパスシティ構想との連動
    GO▶︎KENが推進する「GO▶︎GOTSU分散型キャンパスシティ構想」とも連携し、都市部の学生やクリエイターが現場の課題解決に直接挑む「ビジョナリーリーダー」の育成も推進されます。多様な人々が江津市を訪れ、新しい学びと創造が生まれるきっかけとなるでしょう。

あなたも「学びの森」のパートナーに!

本プロジェクトの趣旨に賛同し、過疎地の再生とネイチャーポジティブの実践を共に行うパートナーが広く募集されています。企業・団体、クリエイター・専門家、教育関係者・自治体など、関心のある方はぜひ参加を検討してみてください。

  • 企業・団体:サーキュラーエコノミー、環境保全、地域創生、次世代育成(PBL)などに関心がある方

  • クリエイター・専門家:アーティスト、デザイナー、建築家、森林・生態系研究者など、専門的知見を現場で活かしたい方

  • 教育関係者・自治体:探究学習や自然体験教育の場づくりに関心がある方

共同実証実験、教材・資材提供、直接参画など、多様な連携が可能です。詳細については、下記窓口までお問い合わせください。

本件に関するお問い合わせ及びパートナー参画のご相談
学校法人服部学園 広報室
tel : 0120-084-612
mail:koho@se.ochabi.ac.jp

今後の展望

OCHABIは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)およびエコシステム社会推進機構(ESA)の会員として、持続可能な社会の実現に向けた教育を推進しています。この「学びの森」づくりを通じて、自然と人間が共生する未来の社会モデルを社会に実装していくことを目指しています。

短期的な成果や効率性だけを追求する社会構造から一歩離れ、現場に根差した「感性の豊かさ」と「創造性」を取り戻すために、OCHABIは今後も多様なステークホルダーと共に、現場に根差した創造性教育を推進していくでしょう。

関連情報