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専門医も共感!発達特性の子育て「カチン」を乗り越える秘訣とは?藤沢市講演で話題の「実況中継」

「専門医」であり「一人の母」が語る子育てのリアル

2026年6月12日、神奈川県藤沢市で開催された令和8年度 市民向け発達障がい啓発講座に、一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会代表理事で小児科医の西村佑美氏が登壇しました。藤沢市での登壇は2年連続となり、会場には保護者と支援職合わせて約50名が参加。講演後アンケートでは、ほぼ全員が「学びが多かった」「実践したい」と回答するなど、大きな反響を呼びました。

この講座が特に注目されたのは、西村氏が「専門医」としてだけでなく、「一人の母」としての本音を赤裸々に語った点です。最重度自閉症の姉を持つきょうだい児として育ち、自身の長男にも発達特性があるという西村氏。専門医でありながら、わが子を心から好きになれなかった時期があったことを率直に明かしました。

講演で特に参加者の共感を呼んだのは、当時4歳の長男に園長先生からかけられた優しい一言に「カチンときた」という自身の体験談です。このエピソードを通じて、余裕がない時こそ優先順位をつけて手を抜くこと、人に頼ること、そして自分自身にも優しくすることの重要性を語りました。参加者からは「先生でも同じなんだ」という等身大の言葉に、「同じ目線の部分も感じられてとても嬉しかったです」といった声が寄せられました。

講演中の西村佑美氏

「普通じゃない」を新しい価値として捉える

発達特性のある子どもを育てる上で、周囲と違って見える側面に、これからの時代の新しい価値を見出す視点を持つことが大切だと西村氏は語ります。

AI時代の「普通じゃない」とは?新しい価値

医学的・心理学的に効果が研究されてきたペアレントトレーニングなどの声がけ手法を知ることは、子育てにゆとりをもたらします。こうした関わり方を広げていくことで、子どもたちの可能性を広げることができるでしょう。

今日から実践できる「実況中継」の関わり方

講演の核となったのは、子どもの行動を「実況中継(ナレーション)」するという具体的な手法です。「すごい」「さすが」といった評価ではなく、子どもの行動をそのまま言葉にして実況すること。気になることをその都度叱るよりも、まず小さなことでも認める「肯定的注目」の考え方が、誰でも今日から実践できるシンプルさで支持されました。

この「実況中継」を実践した参加者からは、すでに変化を実感する声が寄せられています。

「息子も発達特性を持っています。不登校を2度繰り返し、実況中継をすることで親子関係が劇的に良くなり、本人もやる気が出て、現在は通信制大学やバイトにチャレンジできるようになりました。もっと早くに関わり方を知っていたら、と思いました。」

「実況中継、簡単そう!むしろ、今もできているときがありそう!と、自分の日々の関わり方を肯定することができました。」

保護者だけでなく、支援のプロにも広がる学び

今回の講座参加者は、保護者と、保育・福祉・教育の支援職がほぼ半数ずつでした。「特別支援に限定するのはもったいない。すべての子育て家庭に聞かせたい」という声がある一方、日々支援に携わるプロからも深い気づきが報告されています。

「支援者の善意や『良くしたい』という思いからの言葉であっても、お子様のことを受容できていない当事者は深く傷つく場合があると再認識しました。支援には知識や技術だけでなく、相手への敬意と謙虚に学び続ける姿勢が大切だと改めて感じました。」

「叱るのではなく褒めたり、次の行動を実況したり。今後、保護者の方からご相談があった際にアドバイスできたらと思います。」

質疑応答で語られた「子どもが小さい時の今しかできないことは何か?と、いつも考えて優先順位をつけて過ごして欲しい」という言葉も、多くの参加者の心に残ったと報告されています。

講演依頼が拡大中!西村佑美氏の活動

西村佑美氏が代表を務める一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会は、「発達特性の悩み・子育ての悩みを、ひとりで抱えない社会へ」をミッションに掲げ、発達特性を「障害」ではなく「強み・人間らしさ」として捉え直すメッセージを様々な形で展開しています。

著書『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)はAmazon4カテゴリーで1位を獲得し、累計1万4,000部を突破しています。

西村氏は、近年は自治体の市民・支援者向け講座に加え、医師会・保育園医部会の研修、さらには地方銀行・資生堂・ベネッセ総合教育研究所・雪印ビーンスタークなどの企業向けの研修・イベントにも登壇しています。2026年からは産業医としても活動を開始し、子育てを「家庭の問題」にとどめず、職場・地域・社会全体で支える仕組みづくりを進めています。

市民向け啓発講座・職員研修・保護者向け講演会などのご相談は、下記までお問い合わせください。藤沢市や沖縄県(2026年7月に2年目の講演)のように、「来年もまた参加したい」と参加者に思わせる啓発事業を、各自治体・企業と共につくりあげていくことでしょう。

講師プロフィール

西村佑美氏のプロフィール写真

西村 佑美(にしむら ゆみ)
小児科専門医/子どものこころ専門医/小児心身医学会認定医/産業医。

一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会代表理事。
株式会社CDPSA代表取締役。
宮城県出身、三児の母。最重度自閉症の姉と育ち、家族に寄り添える医師を志す。大学病院・地方病院で発達専門外来を立ち上げ、のべ1万組以上の親子を診療。自身の長男の発達特性に悩んだことから当事者家族としての視点も持つ。2020年、「ママ友ドクター®」プロジェクトを始動。2022年、オンラインサロン「子ども発達相談アカデミーVARY」、2024年一般社団法人を設立。著書『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)はAmazon4冠・累計1万4,000部。

関連情報

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