環境危機時計®︎が示す「9時39分」の意味
「環境危機時計®︎」は、世界中の有識者の環境危機意識を集計し、地球環境の現状を時計の針で表現するものです。今回の2026年の時刻「9時39分」は、前年から6分進み、「極めて不安」な状況にあることを示しています。気候変動や生物多様性の喪失といった地球規模の課題が、相互に深く結びついている現状がこの時刻に映し出されています。
しかし、この時計は単に不安を知らせるためのものではありません。公益財団法人旭硝子財団の杉本直樹専務理事は、「私たちがこれから何ができるのかを共に考え、対話を起こすきっかけにしてほしい」と述べ、持続可能な地球環境の実現に向けた対話と行動の重要性を訴えました。

未来を変えようとする若い世代からの希望
同時に発表された「第7回 生活者の環境危機意識調査」では、環境問題の解決可能性について、大人世代の「解決できる」という回答が27%にとどまる中、学校でSDGsなどを学んできた高校生世代は過半数の51%が「解決できる」と回答しました。この結果は、未来を変えようとする若い世代のポジティブな姿勢が、私たちに希望を与えてくれることを示唆しています。
専門家・著名人が語る「私の環境危機時計」と行動へのメッセージ
発表会では、科学者・宇宙飛行士の毛利衛氏、気候科学者の江守正多氏、登山家・タレントの野口絵子氏が登壇し、それぞれの「私の環境危機時計」を発表しました。
毛利衛氏は、宇宙から見たリアルな地球の姿を映し出し、地球環境の尊さと危機の深刻さを伝えました。自身の「私の環境危機時計」は「11時34分」と非常に高い危機感を示しつつも、地球の回復力に触れ、「地球生命として生き伸びる」ために科学技術等のあらゆる知恵を結集し、決して諦めないよう呼びかけました。

江守正多氏と野口絵子氏による特別対談では、高校生世代の前向きな意識が大人世代の希望であると語られました。江守氏は「危機感と同時に『解決できる』という説明をセットにすることが重要」と、前向きな事実を伝える意義を強調。野口氏も、食育活動の経験から「自然の元に戻る力を信じ、まだ遅くない」と訴えました。お二人の「私の環境危機時計」は偶然にも「8時54分」で一致し、若者の前向きな意識に刺激を受け、社会全体で行動を起こしていく期待が込められていると説明されました。



未来を悲観せず、行動を起こすための時計
公益財団法人旭硝子財団の島村琢哉理事長は、環境危機時計が「未来を悲観するためのものではなく、私たちが今どこにいるのかを知り、これから何ができるのかを考えるための時計でありたい」と総括しました。この発表会が、それぞれの立場から地球環境について考え、行動を起こすきっかけとなることを期待しています。

私たち一人ひとりが、地球環境について考え、今日からできる身近な一歩を踏み出すことが、持続可能な未来への大きな力となるでしょう。SNSでの情報収集や、暮らしと自然の結びつきへの意識など、小さなことから始めてみませんか。
開催概要
「公益財団法人旭硝子財団『環境危機時計®︎』調査第35回記念 時刻発表会 2026」は以下の通り開催されました。
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開催日時:2026年9月8日(火)15:00〜16:15ごろ
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会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
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主催:公益財団法人 旭硝子財団
関連リンク
- 環境危機時計®︎ 公式サイト: https://af-info.or.jp/ed_clock/