入居一時金に対する見学者の意外な本音
老人ホームを探す際、「入居一時金」は大きな関心事の一つです。「みんなの介護研究所」が行った「見学アンケート費用言及調査」(2026年9月)によると、費用に関する自由記述で「一時金」に言及した見学者の声のうち、好意的な反応が48.7%に達しました。これは、否定的な反応の19.8%の2.5倍にあたる数値です。残る31.5%は、金額の水準そのものには触れず、返金や支払い方法などに関する内容でした。

この調査結果は、「入居一時金はどこにでもあるもの」「高いもの」という一般的なイメージとは異なる見学者の本音を示唆しています。
好意的な声と否定的な声の具体例
好意的な声の多くは、「一時金が無い」「金額が低い」「相場並みで良心的」といった点に対する安心感や納得感を語っていました。例えば、以下のような声が寄せられています。
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「入居一時金もなく、月の費用も明確でした。居室の設備も室内に洗面、トイレがあるのはとてもありがたいです。」
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「一時金がないのは助かります。諸々込みですと30万近くになるので、コスト面は普通だと思います。」
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「入居一時金や月額利用料は安く良心的だと感じました。」
一方、否定的な声はほとんどが「入居一時金が高い」という金額そのものへの指摘でした。
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「月額はこれだけ豪華な施設なのでこんなもんかなと思いますが入居一時金が少し高いのでは?と思います」
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「立地や築年数、サービスレベルから考えると適当な相場ではあるが、入居一時金が高額になることがネックになりそう。」
専門家が語る「入居一時金」の正しい知識と施設選びのコツ
みんなの介護研究所の所長である武智弘樹氏によると、「一時金はどこにでもある」という思い込みは、施設の種類によって実態が大きく異なるため注意が必要とのことです。

特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)といった介護保険施設では、制度上、入居一時金は発生しません。しかし、社会福祉法人が運営するケアハウスのように保証金を求める施設もあり、公的な枠組みだから初期費用が不要とは限りません。武智氏は、否定的な声が「高い」という金額への指摘に集中し、制度の分かりにくさへの不満が少ない点にも触れ、「金額は見学の場で聞けば分かる」と強調しています。
後悔しない施設選びのために
老人ホームを選ぶ際は、月額費用だけでなく、入居一時金の有無と金額を必ず確認することが重要です。気になる施設があれば、見学時に積極的に質問しましょう。すぐに動けない場合でも、同じ施設を見学した人の口コミから情報を集めることも有効な手段です。
入居一時金に関する正しい知識を持ち、賢く情報収集を行うことで、ご自身や大切な家族に最適な老人ホームを見つけることができるでしょう。